錦糸町駅北口(Brilliaタワー東京)

Brilliaタワー東京

オリナスタワーの東側にはBrilliaタワー東京が聳える。
この巨大すぎるツインタワーを中心にショッピングセンターなどを加えて再開発地、オリナスは構成されている。
他の高層ビルとしては、北側に都営横川五丁目第2アパートがある。
もうこのへんになると押上の方が近いが。
南側は錦糸公園。そして半蔵門線の入口もある。
もともとこの場所は時計のSEIKO社、精工舎工場の広大な敷地だった。
明治時代、この地に工場が建てられ、バブル、失われた10年を経て、消滅している。
近代国家の工業化、そしてその果ての空洞化、その歴史そのままだ。
それはそれとして、このツインビルの巨大さには圧倒される。
駅周辺のアルカタワーズぐらいなら、地方都市としての枠に収まるが、このツインビルはその限度を超えてしまっているように見える。
さらに言えば、微妙に駅から離れている、ということからも、錦糸町のビルではもはやないのではないかと思える。
ではなんなのかというと、少し北に行くとある押上と連動しているのではないだろうか。
つまり新東京タワーが押上に建つので、城南の中心が錦糸町より北側にシフトしていく、その中心部を形成するビルになっていくような気がする。
もっともそうなると、まるで田園都市線の植民地みたいになるかもしれない。
そういえば、錦糸町はもとは、本所といった。
本所といえば、荘園領主の支配地のことだ。
そんなことにはならないだろうが、気がついてみると、やはり本所になってしまったんだ、ということになるのだろうか。
(2006年9月記)