六本木ヒルズ(六本木ヒルズレジデンス)

六本木ヒルズレジデンス

紀尾井ストリートを通って、赤坂見附へ。
丸ノ内線霞ヶ関日比谷線、六本木で下車。
外苑東通りの西側の通りを南へ、坂を下る。
がらっと華やかな街並みが現れる。通りを西へ進む。六本木ヒルズの南側の通りだ。
ここだけ日本でないような、あるいはいままでの貧相だがつつましやかな日本でないような、明るく開放的な幅広のストリートが延びる。
距離にしてわずか500メートルたらずだが。
通りの東側には六本木ヒルズレジデンスD棟、西側にはホテルグランドハイアット東京を配し、通りに面してツインタワーの六本木ヒルズレジデンスが聳え立つ。
これが今現在の到達した高みなのだ。
なるほど背伸びしていないゆとりが見られ、リラックスさえ感じられる。
つまり、フォーマルではなくカジュアルなのだ。
この空間から外へ出たときの陰鬱な雰囲気が頭をよぎる。
しかし、ふと気付くが、開放的とは無防備と直結しているのではないだろうか。
このストリートでは金を払わなければ(つまりどこかの店にでも入らなければ)身の置き場がない、ということに思い至る。
いつまでも無防備にさらされるわけにはいかないのでさっさと、この空間から出てしまわなければならない。
このような方法でもゲーテッド・コミュニティ―は作り上げることが出来る、というわけか。
さすがに、このような開けた場所に野良猫がいるとは微塵も考えられない。
このでかいマンションの中のどっかに猫は飼われているのかもしれないが。
(2006年9月記)