汐留シオサイト(東京ツインパークス)

東京ツインパークス

東京駅から山手線に乗り、浜松町で下車。
東口に出て北へ。
東京ツインパークスが聳える。名前の通りツインビルだが。
汐留シオサイトのビル群は山手線の東側、新橋駅から浜松町駅まで細長く伸びているが、真ん中は西側のJRの路線と東側の浜離宮庭園がお互いに近いため、くびれている。
そのくびれたところの南北に巨大な住宅棟があり、東京ツインパークスはその一つである。
駅間ということは、どちらの駅からも遠いということで住宅棟になったのだろうか。
巨大オフィスビルでは無理があるだろう。
このビルの密集した汐留シオサイトは、バブルではなく、バブル崩壊失われた10年の象徴のような気がする。
この密集ぶりが特徴である。
そして巨大な住宅棟も特徴だと思う。
東京ツインパークスは駅から離れているが、駐車場があるから大丈夫なのだろう。
クルマを使えば外部といっさい接触せずに家から出入りできる。
このようなでかいマンションを見ると、治安の悪いどこかの某国の権力者たちが高層マンションに住んでいることを思い出す。
高級住宅街は危険だが、マンションなら出入り口が決まっているので安全だし警備もしやすいというわけだ。
つまり、ある種のゲーテッド・コミュニティ―なのだ。
バブルのころなどは、ただの眺望のいいでかいマンションだったが、バブル崩壊失われた10年以降では、あきらかに安全という側面があるような気がする。
集積していくから周縁部が崩壊していくのか、周りが荒れ果てていくから中心部分の集積を強化しなければならないのか、どちらも原因でどちらも結果なのだろう。
そういう社会になったのかな。
(2006年9月記)