汐留シオサイト(ロイヤルパーク汐留タワー)

ロイヤルパーク汐留タワー

西側、新橋の方へ少し行くとロイヤルパーク汐留タワーが聳えている。
外壁が赤茶色っぽくて目立つ。
地上を環状2号線が走る。
まだ汐留シオサイトから外へはまるでできていないのだが。
西側は新橋から虎ノ門へ向かい、東側は浜離宮庭園の北側、築地市場を通り、勝どき、豊洲、そして臨海副都心へと達する。
しかし実は、虎ノ門から築地市場までは全線、地下になるらしい。ということは、地上にあるのは環状2号線ではないということになるが。
ともあれこれでこの道路が完成すれば汐留シオサイトは、霞ヶ関と直結することになる。
地上では閉鎖されているビル街でも地下では道路と地下鉄で外界と結ばれるというわけだろう。
この道路は通称、マッカーサー道路というらしい。
戦後、アメリカ軍の統治下にあったころ、竹芝桟橋から赤坂のアメリカ大使館まで道路開通させろ、というアメリカ軍の要請があったことから最高司令官のマッカーサーの名前が付けられたということだ。
もっとも今となっては本当かどうかわからない。
具体化されないのに計画だけ生き残り、そして汐留シオサイトの完成を契機として、異例の地下道として再び具体化される。
何か不思議な話だ。
アメリカ軍の統治下ではまるで実現していないのに、アメリカ軍の統治が終了していらなくなっているのに計画だけはずっと生き残る。
そのこととはまったく関係もありそうにないビル群、汐留シオサイトの完成がマッカーサー道路の計画を復活させる。
それらの事柄を一気にまとめて納得させてしまう事実があるのだろうが。
ただそういう事実にかぎって表には出てこない。
この道路が、アメリカ軍の統治下にあったころの最高司令官マッカーサーの名前が付いている、そういうことで了解されているのだろう。
(2006年9月記)