晴海一丁目(晴海ビュータワー1号棟)

晴海ビュータワー1号棟

浜松町に戻り、大門駅から大江戸線へ。
月島で降りる。歩道橋というのか、歩行者専用の橋で朝潮運河を渡り晴海へ。
晴海ビュータワー1号棟が聳える。
高層住宅棟としては、他にトリトンスクエアビュープラザ、トリトンスクエアアーバンタワーがある。
晴海は昭和の初め、埋立て地として出現したが、交通の便が悪く、工場と倉庫ぐらいしかなかった。
それでも高度成長期以降、国際見本市などもオープンし、イベント会場として賑やかな時期もあった。
しかし、バブル崩壊後、それらも閉鎖される。
だだっ広い平らなコンクリートの廃墟。
よく片隅でラジコンカーを動かしている一団がいたなあ。ラジコンカーを動かすには格好の場所なんだろうけど。
そして失われた10年以降、都心集積化の波を受け、巨大ビルが次々と建ち、現在もその流れは続いている。
晴海、あるいは春海、かな。
波穏やかな広々とした温かな海辺を想像させる、リゾート地のような地名は、しかし、もう都心部の中に埋もれてゆくだろう。
場末だったころの、あののんびりした感じが懐かしい気もするが。
やがて首都高晴海線ができ、環状2号線ができれば汐留シオサイトにも直結する。
そして、あの取り残されたような、穏やかな海、懐かしい雰囲気は、思い出になってしまう。
(2006年9月記)