港区愛宕(愛宕フォレストタワー)

愛宕フォレストタワー

祝田通りを南へ歩く。
愛宕神社の東側。愛宕フォレストタワーが聳える。
愛宕神社のある愛宕山は、六本木を経てせり出した台地の最東端となる。台地は芝公園増上寺愛宕神社と南北に連なっている。
江戸時代前は桜田山と呼ばれていたらしいが、江戸時代になり、徳川家康愛宕神社を創建、愛宕山となる。
増上寺が徳川家の菩提寺であるなら、愛宕神社は京都の愛宕神社ではなく、浜松市徳川家康の本拠地)の北、天竜の阿多古地区のことのような気もする。
京都の愛宕神社の旧名は阿多古神社であるが、その同じ阿多古がなんで、浜松市の北にあるのかよくわからないが。
京都の愛宕神社修験道と関わるが、同じく浜松の阿多古の東側に秋葉大権現がありこちらも修験道と関わる。そもそも、この「阿多古」という言葉に何か特別な意味があってそれが地名になったり、山名になったりしたのだろうが、その意味はさっぱりわからない。
ともかく、愛宕山は、この平野(台地と谷筋はあるが)にあって唯一こんもりした山になっている。都心にいることを忘れてしまうほど緑が濃い。
この特異な地形は徳川家康でなくとも山里に思いを馳せさせることだろうと思う。
この愛宕フォレストタワーのフォレストが森林を意味しているのもうなずける。
そして、このように風光明媚なのに虎ノ門なら歩いても行けるほどの立地なのだ。
(2006年9月記)