港区愛宕（愛宕ＭＯＲＩタワー）

南側には愛宕ＭＯＲＩタワーが聳える。
愛宕フォレストタワーとツインビルになっていて、これほど巨大なビルは近辺にないのでよく目立つ。
他の高層ビルとしては通りを挟んで東側に東京慈恵医科大学付属病院中央棟、東京慈恵会医科大学大学１号館があり、住宅棟としてはパシフィックタワー愛宕山（現在工事中）がある。
愛宕山の反対側、西側にはパークコート虎ノ門（現在工事中）がある。
西側、神谷町は谷地になっていて暗い感じだが、愛宕山のトンネルをくぐって東側に出るとその先は海しかない平地に出て明るい感じがする。トンネルで山越えをするというのもおもしろいが。
かつて一度だけ、愛宕神社を訪れたことがある。
西側からだったと思うが、なんとなく登っていたらちょっとひらけたところへ出た。
そこが愛宕神社の境内だったのだが、都心とは思えないちょっとしたハイキングの雰囲気。
帰りは男坂（愛宕神社では出世の石段ともいう）をくだろうと思っていたのだが、その急峻さは半端ではなかった。
間違いなく都心および近郊では最も長く急な神社の石段だろう。
愛宕神社においては男坂（出世の石段）で登り、下りはゆるい方の坂を使った方が絶対にいい。（といって何度も訪れることはないだろうけど）
もはやビルに埋もれて庭園みたいになってしまっている愛宕山だが、そして、実は、普通のビルぐらいの高さしかないのだが。
しかし、この都心の真ん中にあるからこそ、豊かな里山、厳しい山岳、涼しげな深い森を想起させるのだろうか。
都心がある限り、愛宕山の価値は失われないと思う。
（2006年9月記）