赤坂五丁目(Akasaka Biz Tower)

Akasaka Biz Tower工事現場

甲州街道を越え、さらに南へ歩く。代々木駅まで歩き、都営大江戸線へ乗る。
青山一丁目で下車。
青山通りを東へ歩き。赤坂4丁目薬研坂を南へ。
赤坂パークビルの脇の小道を東へ抜けるとAkasaka Biz Towerの工事現場。
一帯はTBSの諸施設がすっかりなくなり、黒土が剥き出しになった工事現場となっている。
これでNHKを除いた東京のテレビ放送局はすべて巨大ビルを持つか敷地内に巨大ビルができるかしている。
テレビ朝日六本木ヒルズテレビ東京と城山ガーデンの関係がちょっと不明だが。
石油枯渇を前にありあまるオイルマネーで高層ビルを建てまくっているどこかの産油国と似ているような気もするが。
高度成長期あたりまでは、赤坂といえば屈指の歓楽街であり、その奥に社屋を構えているということ自体がTBSの往時の勢いを感じさせる。
高度成長期だろうか、テレビという情報媒体は本当に絶大な影響力を持っていたように思う。
あるいは、そのころ、将来テレビを見なくなる、ということは想像すらできなかったともいえる。
テレビは、高度成長期の大量生産大量消費時代に合った情報媒体なのだろうか。
それはともかくとして、最近、テレビ、見なくなったなあ、と思っていたら、巨大なビルになって姿を現したという感じだ。
つまり、テレビという媒体ではなく、テレビ局という主体そのものが姿を現したのだ。
テレビという魔法の箱、それを発信する不可思議な場所が、ただのオフィスビルになるというのは妙な気もするがそれが現実なのかもしれない。
しかし、なんで昔はテレビばかりあんなに見ていたんだろう。
それがいいかどうかわからないが、勝ち組、負け組の世の中では、テレビは似つかわしくないのは確かだろう。
(2006年10月記)