赤坂二丁目(赤坂タワーレジデンス)

赤坂タワーレジデンス

住宅の中を南へ、六本木方面へ歩くと赤坂タワーレジデンスの工事現場。
東側には赤坂溜池タワーや工事中の衆議院宿舎のビルがあり、ビル群を形成している。
もとは日本ユニシスがあったのだが。
さらに昔はこのようにまとまった敷地なので藩邸であったのだが、そのあとどうなって日本ユニシスの土地になったのかわからない。
地形的にはこの場所は赤坂の台地が溜池に方にせりだしたところだ。
あるいは、TBSのある谷地と六本木通りのある谷地に挟まれた尾根のようなところともいえる。
六本木通りから飲食店(もちろんレストランのような)がところどころある小道を入っていくと宅地があり、さらに行くとすぐに赤坂に出る。
意外と近いが、たぶん雰囲気ががらりと変わるので別の場所に感じるのだろうか。
赤坂は谷地のわりには開けた感じだが、六本木の谷は暗い。
江戸時代は東側には溜池が広がり、風光明媚だったに違いない。
岡の上には今でも住宅地がありかつては勝海舟も住んでいたということだ。
今では溜池は埋め立てられ道路になりその向こうには総理大臣官邸がありものものしい雰囲気が漂っている。
もっとも高層のビル群ができるのでそういう雰囲気は遮断されるが。
そして静かな住宅地は今もそのままである。
赤坂の谷地は、江戸時代には景色のよい溜池が広がり、やがて埋め立てられ、繁華街になる。そして今は高層ビルが建ち並ぶようになった。
時代とともに移り変わるが、岡の上はいつも変わらず、静かなままだ。
この先もずっとそうなのだろう。
(2006年10月記)