六本木一丁目(泉ガーデンタワー)

泉ガーデンタワー

六本木通りへ出て西南へ歩く。
都道415号線を少し南へ行くと泉ガーデンタワーが聳える。
全体にグリーンがかかった積み木を重ねたような特徴のある形は遠くからでもよく目立つ。
付属する高層住宅棟としては、泉ガーデンレジデンスがあり、南側には六本木25森ビルがある。
いちおうビル群をなしているが、アークヒルズも城山ガーデンも近く、この丘のいたるところがビルだらけといったところだ。ビルがないのは南側の麻布台だけかもしれない。
地下鉄南北線六本木一丁目駅の改札を出ると、もう泉ガーデンタワーへの入口がある。直通しているわけだが。
エスカレーターで登っていく。そして、長いエスカレーターをいくつも乗り継いでいく。
どこまで登っていくのだろうと思っていると、丘の上にでてしまうのだ。
よく整備された洋風の庭園のような場所に出るのだが、ちょっと歩けば普通の道路に出られる。
振り返ると丘の上だが、さらに高く泉ガーデンタワーが聳え立っているというわけだ。
坂を上りたくなければ、六本木一丁目駅からならエレベーターで丘の上まで出られる。
もはや高層ビルと丘がセットになっているような感じだ。
エレベーターでビルを上がっているのか丘を登っているのか、もはやその区別はない。
もっとも偶然の立地条件でただそうなっただけなのだろうけど。
しかし、ビルを上がっていくと、いつのまにか丘の上に出ているという、そのような体験は、高層ビルが人工の丘の上、人工の山の手だと実感させてしまう。
泉ガーデンタワーにしか用はないので、すぐにエスカレーターで下っていく。
上るのが楽だと下りはあっけない。地の底まではすぐだ。
(2006年10月記)