首都圏東京23区以外の高層ビル

東京23区内の高層ビルを見てきたが、いくらたくさんの高層ビルがあるといっても、もう残りはたかがしれている。
ネタ切れとなってしまうわけだ。
そこで対象区域を首都圏まで広げようと思う。
(もっともそれ以上は現在の状況で無理だが)
神奈川県、埼玉県、千葉県の高層ビルは合わせて300棟はある。
一方、より遠い、それ以外の首都圏、山梨県群馬県、栃木県、茨城県は建設中のものを含めても十数棟しかなく、おそらく、今後、増えることはないと思われる。
都心部でもないところにどうしてこんなに高層ビルが建ってしまったのかと思うが、例外を除いては、バブルの産物といっていいだろう。
象徴的なのは、横浜みなとみらい21、さいたま新都心幕張新都心、そして区内だが臨海副都心である。
思えば、バブルとは地方の時代だったのではないだろうか。
都心部の都庁舎が西新宿の外れに移転したことも象徴的だ。
バブルのころの記憶を辿っても都心部ではさしたる変化は思い浮かばない。
東京ドームができて赤坂の南側の陰気な谷地にアークヒルズが建ったぐらいかな。
あとは何だろうか。
それに比べて、自分は郊外に住んでいるのだが、その郊外は安定期からバブルにかけて、本当に環境が変わった。
地方のなんでもない駅にはペデストリアンデッキができたり、デパートが増えたり、そして、なんでもない歩道がきれいに整備されたり。
さらに、どうでもいいような公園にまで、よくわからないオブジェが設置されたり。
いままでは都心をはずれれば発展途上国でしかなかった日本。これからは、やっと経済発展の恩恵がすみずみまで行き渡り、いままでごちゃごちゃだったものが、すっきりと整理されていくような感じがした。
しかしバブルは崩壊する。それは地方の崩壊でもある。地方への投資は何の意味もなかったということかな。
これからは、都心回帰、都心集積、ということになるだろう。
それはそれでいいかもしれない。
でも、何の価値もなかった地方の変化は、そのまま負の遺産にしかならないのだろうか。
いや、今でも重く重くのしかかっていることは事実だ。
ならばどうなればよかったのだろうか。
考えてもわかるわけがない。しかし、実際に見てまわることはできる。
ということで高層ビル探検は首都圏まで拡大することにする。
(なお、区内以外の高層ビルの竣工年は資料がないのではっきりわからないものが多い。したがって、時期などについてはあわふやとならざるを得ない)
(2006年10月記)