さいたま市北与野駅(ノースピア上落合2号棟)

ノースピア上落合2号棟

武蔵浦和駅埼京線に乗る。
北与野で下車。駅の北側にノースピア上落合2号棟がある。
埼京線は南北に伸びているが大宮の近くになると東へ向きを変える。
その時、国道17号線(中山道)と交差するところに北与野駅がある。
ノースピア上落合2号棟は駅北側で中山道の西側になる。
北与野駅周辺の高層住宅はバブルの頃、すんなりと建っている。(2棟だけだが)
その中の一棟がノースピア上落合2号棟である。
埼玉県のなかでも初期の高層ビルと言える。
すぐ東側はさいたま新都心だが、すぐ、ではなくて、つながっているという感じだ。
そういった意味では、北与野駅周辺の再開発はさいたま新都心の先駆けでもあったわけだ。
こう見てくると埼京線というのはバブルの時期、本当にインパクトが強かったなあ。
さいたま新都心の最寄り駅は京浜東北線なのだが、埼京線のイメージが強い。
おそらく、北与野駅の周辺の再開発が先行したからだろう。
そしてすでに市街化された京浜東北線沿線よりも、当時、沿線には何もなかった埼京線の方がなんとなく可能性を感じさせてくれたのかもしれない。ほとんど高架なので遠くまで見渡せたし。
都心部ではあちこちに高層ビルがあるが、さいたま市ではどこまでも平野が続く。
そこに巨大なビル群ができあがればまるで小山のように見えるだろう。
大宮に近付くにつれこの人工の小山が圧倒的な存在感で迫ってくるのだ。
へたなSFよりも迫力がある。
しかし、これがバブルの産物だとすると何か虚しいような気もするのだ。
(2006年10月記)