多摩ニュータウン多摩センター駅南口(朝日生命多摩本社ビル)

朝日生命多摩本社ビル

多摩モノレール多摩センター駅へ。
自分のように多摩センターに行こう、なんていう奇特な乗客には多摩モノレールはありがたいのだが、普通多摩センターに行く用事は思いつかないだろう。
バブルの頃、計画され、こんな便利な乗り物はないなあ、と思っていた。
でも、現実的に見て、残念ながら贅沢な乗り物と言わざるを得ない。
モノレールは、野猿街道を越え、尾根をぐっと登り、あとは終点の多摩センター駅まで滑るように下っていく。
京王多摩センター駅および小田急多摩センター駅の西側に多摩モノレール多摩センター駅はある。
おそらくこのようなモノレールが乗り着けることを想定していなかったのだろう。モノレールの駅から鉄道の駅まで離れている感じだ。
多摩モノレールが南へ延びていく先の道路沿い、多摩センター駅の南側に朝日生命多摩本社ビルがある。
バブル最盛期に竣工している。
多摩ニュータウンは、高度経済成長期に計画され、安定期に入って順次、完成していく。
森林を切り開き、谷を埋め山を削り、人工の居住空間が出来上がっていく。
そして、鉄道が伸び、幅広の道路が開通し、あちこちに店が開いていくのだ。
あの頃は本当に果てしもなく明るい未来があった。
田園の中の普通の暮らし、なんだか夢のようだったなあ。
(自然環境を破壊しまくって田園の暮らしもないものだが、当時は本当にそうだったのだ)
(2006年10月記)