上尾駅西口(ライオンズタワー上尾)

ライオンズタワー上尾

桶川駅へ戻り高崎線へ。上尾で下車。
2駅、大宮に近付いたがその分だけ駅周辺が垢抜けているのがおもしろい。
駅西口にライオンズタワー上尾がある。
おそらく駅西口の方が新しく、バブル以降に整備されたような感じだ。
駅東口は老舗っぽいデパートがあったりして、かつての地方都市の雰囲気が色濃く残っている。
東口には南北に旧中山道が通っている。上尾宿があったのかもしれない。
しかし、江戸時代は荒川の水運の方が中心で西側の平方という地域の方が桶川宿、上尾宿より栄えていたらしい。
中山道の大宮宿、浦和宿より荒川に近い与野の方が栄えていたのと同じだろうか。
などと思いつつ、ちょっと歩いたらもう街を一回りしてしまった。
上尾の街は桶川の街と比べて駅の西口、東口と範囲が多少広いが、やはり同じようにこじんまりとしている。
ということで、街も見たことだし、もう出発しようと思ったら、上り電車は20分先まで来ない。
この何もない地方都市であてどもなく時間をつぶすことになる。
頭の中には、浜田省吾の「マネー」が繰り返し鳴り響く。
ほんの近くに大宮があるのになぜ行けないのだ、と思ってしまうが。
京浜東北線桶川駅まで乗り入れれば、高崎線は今の倍の本数になる。
そのためには桶川駅に折り返すためのホームがなければいけないが。
といってそんなことが取り沙汰されることも、もうないだろうし。
やっと来た高崎線に乗り込む。
地方の路線に乗って、大宮を目指す人々の気持ちが少しはわかったような気がする。
(2006年11月記)