大宮駅西口(JACK大宮)

JACK大宮

武蔵野線武蔵浦和埼京線に乗り換える。
大宮駅で下車。西口へ。
駅に沿って北へ歩く。JACK大宮がある。
ビルに付属するように新都市交通ニューシャトルの駅もある。
大宮から東北新幹線上越新幹線と相次いで開通するが、その高架に沿って新交通システムニューシャトルが開業している。
新都市交通というのもクルマ社会と競合しない乗り物で便利ではあるが、その後のバブルにすっかり呑み込まれてしまった感じがする。
本来、クルマ社会との共存のために存在するのに、いつの間にかありえない将来の需要のため、となってしまった。
かつてこのニューシャトルには一度だけ乗ったことがある。
並木のように建ち並ぶ新幹線のコンクリートの橋脚にへばりつくようにしてギシギシと走るこの乗り物にニューシャトルという名称は、無理があるように見えた。
終点まで行ってみたのだが、もちろんとりたてて何かがあるわけでもない。
ただ改札口に一人いた駅員の横にキオスクで売っているような商品が並べてあって、この駅員はキオスクも兼任しているのだ、と気付いたのだが、がらんとした駅前を見たら納得してしまった。
実はニューシャトルの高架はさらにその先まで続いている。実際、計画では鴻巣の運転免許センターまで延伸するらしかった。
でも、ニューシャトルのその高架はちょっと伸びたところで途切れてしまっている。
この先、鴻巣の運転免許センターへの延伸計画が実現されることはもはやありえないだろう。
途切れてしまっている高架の、その先に見果てぬ夢を見るのか、それとも現実に押し潰された夢の跡を見るのか、どちらかはわからない。
もっとも、日常の通勤客や買物客にとっては、まったくどうでもいいことだと思うのだが。
(2006年11月記)