さいたま市さいたま新都心(さいたま新都心合同庁舎2号館)

さいたま新都心合同庁舎2号館

さらに南には、さいたま新都心合同庁舎2号館がある。
これでさいたま新都心の高層ビルはすべて見てきたわけだ。
まだ更地もあるので本当はあと何棟か建ったかもしれない。しかし、もう拡大することはないだろう。
バブルの頃のある書籍にさいたま新都心の完成予想図が載っているが、それによると、さいたま新都心駅の北東側、ショッピングセンターがある場所にも、高層ビルが描かれている。
ショッピングセンターになっているということは、計画がなくなったということだ。
逆に言えば、よくこれだけ高層ビルを建てたものだ、とも思える。
京浜東北線のさいたま新都心の駅の近くに高台橋という橋があった。
さいたま新都心を北東から南西方向へ斜めに横切る用水路に架かる橋だ。
(用水路はさいたま新都心より上流は地下化されているし、高台橋も形が残っているだけだと思う)
この高台橋の西側(京浜東北線さいたま新都心駅の南東側かな)は江戸時代、刑場だったようだ。中山道を大宮方向に少し行くと涙橋の跡というのもある。
涙橋、もちろん、この刑場に関わる名前の橋だ。
あしたのジョー」にでてくる泪橋も、かつて江戸時代の小塚原の刑場に由来する。
さいたま新都心のビル群の場所ではないけど、高層ビルの建つ場所はたいていよくない場所だ。もっとも、いい場所だったら、山の手の高級住宅街になっているはずなのだが。
空高く聳え立つ高層ビルを見上げていると、いつしか秋晴れの抜けるような青空に視線が吸い込まれていく。
過去の歴史も、こんなふうに天に向かって昇華しているのだろうか。
本当にそうだったら、さいたま新都心の高層ビル群は建っている意味もあるのだろう。
(2006年11月記)