西武線所沢駅西口(グレーシアタワーズ所沢タワー棟)

グレーシアタワーズ所沢タワー棟

さらに通りを西側に進んでいくと、通りの南側にグレーシアタワーズ所沢タワー棟がある。
この高層住宅だけすっきりしたデザインだ。竣工したのがこの高層住宅だけ最近だからデザインが違うのだろうか。
時代は高度成長から安定成長へ。
所沢では商店街の名前がプロペ通りに変わったが、それだけではない。
パリーグの球団が所沢にやってくる。西武ライオンズだ。同時に西武ライオンズ球場も完成する。
しかし、同じ頃、所沢の田舎っぷりを揶揄した野球マンガがんばれタブチくん」が大ブームになる。
今から思うと、さいたまんぞうの「なぜか埼玉」と同じ現象だったのかな。
人気球団の阪神からわけのわからない田舎の新設球団に都落ち(トレードされる)していくタブチくんの悲哀がおもしろおかしく表現されていた。(アニメ映画だったかもしれないけど)
所沢の田舎が話題になっているちょうどそのころ、実は西武グループの各企業が続々と所沢駅の東口に移ってきていたのだ。
いつの間にか、所沢の話題は「がんばれタブチくん」から当時、世界一の大富豪、西武グループ堤義明に移っていく。時代はバブルへ。
所沢駅周辺の再開発はもちろんだが、当時は、ものすごい計画が目白押しだったなあ。
軽井沢まで鉄道を延伸する、もう土地は軽井沢まで持っている。西武ライオンズ球場をもう一つ、臨海副都心に作る。西武新宿線複々線化して増えた線を地下鉄にする(建設費用に当てるために割増しの運賃を徴収するところまでいったのだが)。さらにその地下鉄線は新宿から東へ向かい、永田町を通り東京駅、京葉線に接続する。
全部、バブルといっしょにはじけてしまったけど。
でも、所沢の再開発だけは遂行されていく。
(2006年11月記)