麻布十番駅三田一丁目(三田小山町第2地区再開発)

三田小山町第2地区再開発

そのまま桜田通りを北に歩き続ける。白金高輪駅南北線に乗り麻布十番で下車。
古川に沿って外延東通りの南側に一歩入った静かな道を東へ歩く。
少し歩いたところ、道路の南側に三田小山町第2地区再開発の工事現場がある。
麻布、三田、芝に囲まれた、例外的に下町みたいな感じの場所だ。おそらく川沿いにあるためだろうか。
たとえば、外苑東通りにでて、古川の上を通る首都高高速都心環状線の高架を見ていると、ここが都心部の中心の高級住宅がそばにある場所だとは思えない景色だ。
(個人的には池袋みたいな感じがするのだが)
赤羽橋から東へ行くときに外苑東通りから一歩入ったこの道を歩いてみるといいかもしれない。
と言いつつ、自分は2、3回しか歩いたことはないのだが。
クルマはほとんど通らず、静かな通り。病院を過ぎて、そこから昔ながらの家並みが現れる。
なにかこの場所だけ時代から取り残されたような、不思議な場所だ。
不思議な場所だが、このような場所が都心にあることが不思議なだけで、都心でなければどこにでもある家並みかもしれない。
だからだろうか、実はあまり気にもとめず歩いていたのでほとんど記憶にないのだ。
でも、やはり例外なんてなかった。
川べりの高級住宅地に適さない場所は、高層住宅になっていく。
永久に地上から消滅するなら、記憶にだけでも残しておくべきだったかな。
すっかり更地になってしまった場所を見つめているうちにふとそう思ってしまった。
そして、古川沿いのビル群にまた一棟、ビルが加わることになる。
(2006年11月記)