川崎駅東口(パレール三井ビル)

パレール三井ビル

川崎駅東口へ。市役所通りにはアーケードがあり、昔ながらの地方都市の風情だ。
少し市役所通りの南側に入ってみる。というより土地勘がないので迷い込んでしまったのだが。
川崎駅東口は大通りがやや放射状に伸びているので、駅から遠ざかったところで大通りから街中に入り込むと、自分の位置を見失ってしまうものらしい。
そういうことも街歩きの楽しみなのだろうが、この悪天の中では少しあせってしまう。
市役所通りと第一京浜の交差点にやっと出る。
雨、風はますます激しくなる。
この交差点の南西側にパレール三井ビルがある。付属する住宅棟としてパレール川崎もある。ともにバブルの頃の竣工だ。
また、この交差点にはペデストリアンデッキのような非常に規模の大きい、あるいは贅沢な歩道橋が架かっている。
川崎ハローブリッジという名前で、こちらはバブルの終わり頃に完成している。日本初のエレベーター付き立体横断歩道橋ということだ。
日本初といわれてもこれを契機にエレベーター付歩道橋がどんどんできて普及したとも思えないけど。
バブルならではの現象なのかもしれない。
この歩道橋にも上ってもみたが、風雨が激しいうえに、もう日没のような暗さになってしまった。
川崎の街を巡りたかったが諦めるしかない。
バブルの頃の再開発の一陣の風が川崎駅の西口から吹きつけ、東口を吹き渡り、第一京浜を抜けていった。その跡がこの川崎ハローブリッジのような気もする。
(2006年12月記)