千代田区九段南(九段第3合同庁舎 千代田区役所本庁舎)

九段第3合同庁舎 千代田区役所本庁舎

高田馬場から東西線九段下駅で降りる。
日本橋川に沿って南へ。川の上を首都高速池袋線の高架が伸びている。
日本橋川を渡り、西側に出ると九段第3合同庁舎 千代田区役所本庁舎がある。(建設中はこちら
他には、すぐ北側の隣にはあおぞら銀行の本店がある東京堂千代田ビルがある。
さらに少し離れて北には、新しい高層ビル、北の丸スクエアがある。もとは、破綻した日本債券信用銀行があった場所だ。
その破綻した日本債券信用銀行が再生したのが東京堂千代田ビルに入居しているあおぞら銀行だ。
南側には住友商事竹橋ビルがある。正式には一橋総合ビルという名前で、NTTコミュニケーションズも入居している。この一帯では古株だ。
南西側、通りの向こう側には清水濠。もう江戸城なのだ。
日本橋川も一見すると、堀みたいなものかと思うが、大雨が降ると土色に濁った水が上流から押し寄せるように流れ下ってくるので、そのときは川なんだと実感する。
千代田区は、皇居を含めた皇居の周囲に位置する。
したがって、南側、および東側は役所とオフィスしかなく、夜間人口も極端に少ない。
西側は、番町、麹町、最初の山の手であり、今でも屈指の高級住宅街となっている。対照的に北側は、下町、神田だ。
たぶん、現在では普通に存在する、この山の手、下町という組み合わせも日本で最初ではないかな。
千代田区は、そのような社会がワンセットになっているというわけだ。(役所、オフィスという働く場を含めて)
そして、西の山の手と北の下町の境界線にはビルが壁のように建ち並ぶ。
なんだか、今の格差社会を作るために、いままでの歴史の積み重ねがあったとするなら、わびしい気もするなあ。
(2006年12月記)