東京駅八重洲口(グラントウキョウノースタワー工事現場)

グラントウキョウノースタワー工事現場

東京駅東口へ出る。正確にいうと八重洲北口というかもしれない。
東京駅は、普通の駅のように、西口とか東口、という表現はしない。西口は丸の内口、東口は八重洲口、北口は日本橋口、となっている。
東京駅は、西側はオフィス街だが、東側は、日本橋、京橋、というように西側、東側ではがらっと街並みが変わる。
今までは、東側はオフィス街ではないので大丸デパートぐらいしかなかったのだが。
丸の内口からだとさすがに都心という感じだが、八重洲口だと、東京という名前の地方都市、という雰囲気だ。
この日もこれから、都営バスで臨海副都心に向かうのだが、この路線のバスに乗ると、意外と地元の乗客も多いと実感させられる。これでは、都心ではなく郊外の駅みたいだ。
とこらが、最近になって、都心回帰、集積化の波は、東京駅東側にも、容赦なく押し寄せる。
南側にあるパシフィックセンチュリープレイスが、まるで前兆の第一波の波でしかなかったかのように、それよりもはるかに巨大な高層ビルが建とうとしている。
グラントウキョウノースタワー、サウスタワーのツイン高層ビルだ。(2007年10月竣工予定)
まるで、いままで西口と東口に見えない壁があったようだが、それが崩れ始めている。
大丸デパートもこのグラントウキョウノースタワーに吸収されるということだ。(別に吸収合併されるわけではないので、デパートとしてはいいことなのだろうけど)
同じように日本橋、京橋も丸の内になっていくのだろうか。
やっときた、国際展示場行き(臨海副都心行き)のバスに乗り込む。この日も乗客はバスの席が埋まるほど乗り込んでいた。
バス停に着くたびに降りていく乗客と車窓に流れていく街並み。夕暮れのせいなのか、どんどん暗く沈んでいくように見えてしまった。
(2006年12月記)