金町駅南口(金町六丁目再開発)

金町六丁目再開発

松戸駅で再び常磐線に乗る。今度は上り方向へ。
江戸川を渡って東京都へ戻る。
金町駅で降りる。金町駅南口へ。
南口には、京成金町線の始発駅があるが、その駅の東側、そして南側を東西に伸びる水戸街道の北側にレトロな商店街が広がる。
金町の中心部なのだろう。
しかし、今ではその商店街の南半分、あるいは水戸街道の北側一帯は更地になっていて、もはや商店街はない。
その更地は、金町六丁目再開発の工事現場である。
もっとも、金町にはほとんど来たことがないので感慨というほどのものはないが。
金町というと、バブルの頃だろうか、江戸川に架かる水戸街道の橋のたもとから金町線を越える金町陸橋の開通ぐらいしか印象にない。
それ以前は水戸街道は、金町線の踏切のおかげで、江戸川橋に架かる橋の真ん中ぐらいまで常に渋滞が延びているような状態だった。それで陸橋ができたのだろうけど。
ただ、踏切の部分だけ陸橋になっているのではなく、金町の商店街の南側にも延々と陸橋が伸びている。
駅に戻る。新しく整備されたのだろうか。駅南口の広場はずいぶんときれいになった。だけど、寒々しいまでにがらんとしている。
北口にも足を運んでみる。
街並みのすべてが昭和の時代そのまま。街並みを保存しているわけではないことは、街全体がひどくぼろいことでわかる。しかも賑やかさはなく、寂しい感じが漂っている。
バブルに至る繁栄は、どうやら金町を通り越して松戸へ行ってしまったようだ。
金町陸橋が、金町の南側を越えて伸びている姿を見るとそう思えてしまう。
そして、今度は、都心回帰、集積化、ということで、金町に巨大ビルが建とうとしてる。
でも、もう昔ながらの商店街はなくなってしまうかもしれない。
(2006年12月記)