川崎駅東口(川崎市第三庁舎)

川崎市第三庁舎

高田馬場から山手線、品川で京浜東北線に乗換えて、川崎駅で下車する。
前回は大雨で散々だったが、今回はいい天気だ。
東口へ出る。市役所通りを東へ歩く。
しばらく歩くと市役所通りの南側に川崎市第三庁舎がある。バブルの終わった頃に竣工している。
川崎駅の東口は歓楽街となっており、特に市役所通りの南側は飲食店が多い。
しかし、近年の川崎にあっては、駅中央部、および西口の再開発地域の方へ賑やかな部分は移っているような気がする。
東口は、きれいになったが、同時に静かな街になったようだ。
実は、学生の頃、短い間だったが、川崎市の学校に通学していたことがある。だから、川崎には、少しは思い入れがある。
その当時(高度成長期の終わりごろかな)の川崎といえば、第一に京浜工業地帯の下町である。
たとえば、多摩川流域の水郷地帯をのんびる走る南武線に乗って、川崎に向かうとする。すると川崎駅に近付くにしたがって、駅前の飲食店街はより密集し、そして、建て込んだ家々が車窓から見えはじめる。
さらに川崎駅に近付くと、工場地帯特有の重く沈んだ空気、黒い重油の匂いに覆われ始める。
しかし、それに反して街中はえらく賑やかだったと思う。
工業立国日本を支えているという自信からだろうか。もっともそこまでは学生だったので覚えていないけど。
今、すっかりきれいになり静かになった川崎駅東口に昔日の面影は残っているのだろうか。
もっとも、そんなことを考えるよりも、川崎の街のあまりに大きな変貌に目を奪われてしまうのだが。
(2006年12月記)