川崎駅西口(興和川崎西口ビル)

興和川崎西口ビル

川崎駅西口に出る。線路に沿って北へ。
もう多摩川のそばというところにかわさきテクノピアがある。
そして、その一番北側に興和川崎西口ビルがある。
JR川崎駅の東口にある興和川崎東口ビルとツインビルというほどではないがセットなのだろう。(どういうセットかわからないが)
両方ともバブル期のビルであることには違いないが。
かわさきテクノピアには、もとは明治製菓と明治製糖の工場があった。その前は横浜製糖という川崎では最初の工場が建てられた場所だ。明治時代の後半のことである。
興和川崎西口ビルが建った当時は、バブル期ということで、製糖工場が再開発の対象になるのはごく自然なことだったのかな。
なんだか駅から離れた辺鄙な河川敷みたいなところに、巨大なビルがどんどん建っていった、という印象だったけど。今でも遠くて不便だ。
現在、駅西口では駅前の東芝の工場がなくなって、高層住宅が建ったりしているが、本当はオフィスビルの方が駅近くにあるべきかもしれない。かわりにかわさきテクノピアのある場所に高層住宅があってもよかったかもしれない。
当時は、バブルの熱気が吹き荒れていたので、とにかくビルが建ってしまったのだろうか。
あるいは、川崎縦貫鉄道や川崎縦貫道路とか、多摩川の南岸に沿った交通路線がすぐにでも着工されそうな勢いであながち無意味なビル街の建設ではなかったのかもしれない。
もっとも、川崎縦貫鉄道や川崎縦貫道路そのものが無謀なバブル的計画だったような気もするけど。
とにかく、バブル期に川原の工場跡地に高層ビルが建った。だが、川崎の変貌はまだ続いている。現在の都心回帰といううねりで別のステージに突入したようだ。
(2006年12月記)