川崎駅西口（ソリッドスクエア）

興和川崎西口ビルの南側には、ソリッドスクエア東館、ソリッドスクエア西館のツインビルがある。
バブルが崩壊してしまった頃に竣工している。
かわさきテクノピアでは二期目の再開発である。
バブルの頃の熱気は、もはや吹き飛び、こんな巨大なビルをこんなところに建てるんじゃなかった、という醒めた雰囲気のもと、竣工したような気もする。
そういうことを考えると、ビルの形が凝りに凝った斬新なデザインであることが逆に物悲しくも思えるのだが。
さらにソリッドスクエアには、川崎県民センターやパスポートセンターなど役所関係が入居していることも、テナントが埋まらなかったのでは、と思わせてしまう。
だけど、京浜東北線などで川崎を過ぎ、多摩川のさしかかろうとする時、この特徴のある高層ビルが目に入ると、バブルの頃を懐かしく思い出す。竣工したのはもうバブルが崩壊していたのだが、あの奇抜なビルのデザインを見るとバブルの頃の熱気を感じるのだ。
こんな不毛な土地にも、まるで魔法のように近未来都市が出現するという、そんな夢物語のようなものだが。
しかし、最近、川崎駅の西口では別の再開発が進み、集合住宅などが建っている。そしてさらにすぐ南側にあった東芝川崎事業所も再開発され、完成すれば、かわさきテクノピアも川崎駅の西口とようやく一体になるような感じだが。
もっとも、実は訪れたときには、東芝川崎事業所の再開発は「ラゾーナ川崎プラザ」というショッピングセンターとして完成していたのだが。たしかにラゾーナ川崎プラザは、川崎駅西口と直結しているようだが、ラゾーナ川崎プラザ自体はかわさきテクノピアとは直結しているみたいには見えなかったけどなあ。
ソリッドスクエアには、役所関係があるのだから、ラゾーナ川崎プラザを経由してペデストリアンデッキを伸ばしてくれば便利だと思うけど。
それにしても時代の流れは速い。
（2006年12月記）