川崎駅西口(ラゾーナ川崎レジデンス セントラルタワー)

ラゾーナ川崎レジデンス セントラルタ

ソリッドスクエアの通りを挟んで南側には、ラゾーナ川崎レジデンス セントラルタワーがある。完成間近だ。(2007年3月竣工)
ショッピングモールのラゾーナ川崎は、2006年9月にすでに開業していた。
今回は、まるで気付かず素通りしてしまったなあ。
ショッピングセンターだとかショッピングモールとかには興味がないので仕方ない。
この場所には、もともと広大な東芝堀川工場があった。
かわさきテクノピアには、明治の初めごろ、川崎で最初の工場、横浜製糖があったが、その横浜製糖の工場が完成した2年後、すぐ南側にその東芝堀川工場が完成している。
だが、最初から東芝だったわけではなく、最初は、東京電気川崎工場であった。
明治時代半ば頃、白熱電球国産化に初めて成功した白熱舎という会社があるが、後に東京電気と社名を変える。東京電気川崎工場は、その東京電気の工場だったわけだ。
その後、昭和に入ってしばらくして、東京電気と芝浦製作所が合併する。そして、東京芝浦電気東芝が誕生する。
ということで、東芝堀川工場も近代工業国家を牽引してきたのだが、日本が成熟債権国家になってしまうと、そのような工場はいらなくなってしまったのだ。
そして、今年(2006年)になって、いらなくなってしまった東芝堀川工場の代わりにショッピングモールのラゾーナ川崎ができたのである。
工業地帯であったときは、労働者で賑やかだったが、今度は買物客で賑わう、というわけであろうか。
北部の山の手、田園都市がとりあえずよいお客さんなのかもしれない。
バブルの頃の変化が一段落し、今は次の変化の波が打ち寄せている、ということかもしれない。
(2006年12月記)