川崎駅西口(ミューザ川崎セントラルタワー)

ミューザ川崎セントラルタワー

川崎駅西口の南側には、独特のデザインのミューザ川崎セントラルタワーがある。
ソリッドスクエアもかわったデザインだが、バブルの影響からか過剰な感じがする。
一方、ミューザ川崎セントラルタワーの方は、一瞬、見とれてしまうほど、異様に洗練されたビルだ。
付属する施設としては、ミューザ川崎シンフォニーホールがある。
「音楽のまち・かわさき」を代表する建築物なのだろう。
バブルの頃は、クラブチッタ川崎で若者が踊りまくっていたのだが、現代の「勝ち組」「負け組」の格差社会においては、クラシック音楽の鑑賞というわけかな。
クラシックコンサートの終演が夜遅くなったときのために、快速ミューザNighhtExpressという夜行バスも準備されている。
行き先は、田園都市線宮前平駅小田急線の新百合ヶ丘駅。まさに山の手、田園都市だ。
川崎はいつの間にか、京浜工業地帯の下町からクラシック音楽の街になってしまった。
あるいは、川崎北部の山の手、田園都市の勢力圏に入ってしまった。
ミューザ川崎セントラルタワーから南武線尻手駅へ西口通りが伸びているが、その南側にも広大な工場がついこの間まであったのだが、今はなくなって更地になっている。
その場所も再開発されるのだろうか。そうなれば、尻手駅も再開発の波に飲み込まれてしまうだろう。
そこでようやく川崎の第二の変化の波はおさまるのだろうか。
クラシック音楽の街になってしまった、ということだけでも驚くべき変化だけど。
(2006年12月記)