JR船橋駅南口(Face)

Face

JR船橋駅南口、あるいは、JR船橋駅京成本線京成船橋駅の間にFace(フェイス)がある。
こちらのビルも、いつのまにできたんだろう、という感じだ。
最近になって、思い出したかのように、街がきれいになっていく。
船橋、というと、どうしても昔の頃の川崎を思い浮かべてしまう。雰囲気が下町の繁華街だった、ということなのだが。
バブルの頃だろうか。何度か船橋まで来たことを懐かしく思い出す。千葉に来たついでに船橋に寄っていたのだけど。
船橋には、当時にしては珍しく、24時間サウナ、というのがあった。24時間サウナといっても、船橋のは、今でいう、健康ランド、といった類のものだった。(船橋ヘルスセンターがその先駆けらしい)
従業員が、ほとんど、世界中のあちらこちらから来た外国人で、どう考えても怪しい感じがしたなあ。
実に怪しかったけど、子供なんかも来ていて、やはりサウナ、というより健康ランドだったのだろう。
バブルの頃、なんにもなかったけど、とにかく、24時間、風呂に入れて、食事ができて、ごろごろできるという、今考えると、ずいぶん安上がりだが、そんな施設が船橋にできたのだ。
世の中便利になったものだと、うかれて店を出て、そこらへんに停めていたクルマに乗り込む。そうすると、朝の日差しで外は明るくなっていて、まわりの土ぼこりが舞い上がる空地や総武線の高架が目に入って、妙な気分から醒めるのだ。
バブルの雰囲気からはまったく醒めていなかったけど。
(記憶を頼りに地図を調べたら、まだこの店はあるらしい)
船橋駅周辺は、最近になって、思い出したかのように開発が始まっている。
京成本線が高架の工事をしているし、駅南口には、パークタワー船橋が工事中になっている。
なんだか遅れてきたバブルみたいだ。街がどんどん変わっていく。
でも、いつかまた、あのときの朝みたいに白々とした気分で目が醒めるんだろうか。
(2007年1月記)