横浜駅東口ポートサイド(ロア壱番館)

ロア壱番館

ザ・ヨコハマタワーズの西側には、ロア壱番館がある。
この高層住宅の竣工はバブル崩壊ぐらいである。
だから、この高層住宅もバブル遺産、といっていいだろう。
バブルが崩壊して、失われた10年
ヨコハマポートサイドもすっかりその熱気がなくなってしまったかのように見えたのだが。
自分もヨコハマポートサイドについては忘れてしまっていた。
しかし、何の気なしに見ていたニュースを見ていて、ひさしぶりにヨコハマポートサイドのことが目に入った。
ニュースといっても、最後の方でやる、地方版の方で、地域のトピック紹介のようなものだった。
季節はいつだか忘れたが、よく晴れた日和、大通りにも公園にも太陽の光が降り注ぐ。
大通りは歩行者天国になっているらしく、近くの住民や通りがかりの家族連れなどで賑わっている。
その大通りの路上では、大道芸が繰り広げられていたのだ。
お祭りのような陽気な音楽に観客の歓声。アクロバチックな演技の後には、ひときわ大きな歓声が響き渡る。
今から振り返ってみると、これは野毛大道芸なのだろうか。
詳しい記録が残っていないので、このときの大道芸がなんだったのかわからない。

バブルはお祭り騒ぎだったが、そのお祭りが終わってしまうと、今度は祭りを眺める番なのだろうか。
都市空間は、アミューズメント空間であり、テーマパーク空間になってしまったのかな。横浜の野毛大道芸というのは、バブルの頃に始まったらしいけど、むしろ、バブルが崩壊した後、失われた10年や現在の方が存在感があるように見える。
なぜなら、まわりにある新しくできた巨大なビルやなにかもが、映画やドラマのセットにしか見えないからだ。
(2007年3月記)