日野市八王子市多摩モノレール中央大学明星大学駅北口(明星大学27号

明星大学27号館、29号館

多摩都市モノレールにひさしぶりに乗る。意外とそこそこに混んでいる。
立川を過ぎ、多摩川を渡り、中央自動車道を越える。
高幡不動の南側は多摩丘陵となる。
丘陵地帯を登り、トンネルを抜けると中央大学明星大学駅に着く。
南口は中央大学で北口一帯は明星大学となっている。
明星大学の日野キャンパス内には高層ビルの校舎、27号館と29号館が新しく竣工している。
この地に設立したのは高度成長期の初めごろらしい。
高度成長期の終わり頃から多摩ニュータウンが完成していくので、それよりも以前、ということになる。
少し前に多摩動物公園もできているし、京王動物園線も開通しているので、多摩ニュータウンとは関係ない、ともいえるのだが。
多摩ニュータウンは、明星大学のある尾根筋のさらに南側である。
おそらく明星大学のあるあたりは、京王線沿線の住宅街、それも山の手田園都市、ということなのだろうか。
明星大学までいってしまうと、山の中すぎるけれど。
その明星大学の近くにある多摩動物園へ、子供の頃はよく行ったものだ。
動物園に行くとすると、上野動物園でなく多摩動物園なのだ。
上野動物園というと、神経質にうろうろしている珍しい動物を長蛇の列で見る、という感じだが、多摩動物園は、動物園というより広大な森林公園になっている。
高度成長期を経て安定期へ辿り着いた世の中にはうってつけだったのかもしれない。
そいて、バブルを経て、近くにはモノレールが通り、さらに、明星大学には高層ビルが建つ。
子供の頃を回想するからそう思うのだろうか。
動物園が楽しみだ、というところで世の中の進み方が留まっていたら、もっと幸せだったような気もする。
(2007年3月記)