桜木町駅東口みなとみらい(三菱重工横浜ビル)

三菱重工横浜ビル

高田馬場から山手線。渋谷駅で東急東横線へ。
そのまま乗っていればみなとみらい線に乗り入れる。
みなとみらい駅で下車。
地上に出ると、まさにそこは再開発地、人工の空間が広がる。
大通りを南西へ。ランドマークタワーの北側に三菱重工横浜ビルがある。
バブルの終わり頃に竣工している。
みなとみらいの初期の高層ビルである。
みなとみらいは、バブルの頃、東京湾を埋め尽くすような勢いで始まったウォーターフロンの一つだ。他には東京の臨海副都心と千葉の幕張がある。
高度成長期の終わりで存在感がなくなった横浜の起死回生の再開発であったのだが、結局、成功したのか失敗したのかわからない。
実際、横浜は、その後も、そして現在も成長を続けている、日本では稀有の街なので成功したともいえる。
しかし、それは東京都心がまがりなりにも近くにあったからである。
そして、都心回帰、集積化という波にうまく乗ってきたにすぎない。
ある意味、リゾート地でもあるし、手軽な観光地でもある。
オフィスビルも少なからず存在するのだが、でも、横浜になくてもいいような気もしてくる。
つまり、ひょっとしたら、横浜は都心に対する副都心なのではないだろうか。
副都心というと新宿などだが、新宿はもはや都心の一部だし。もし副都心という言葉に相応しいとすると、それは横浜ではないだろうか。
さらに、そういうことを支えているのは、交通の便のよさだ。
たとえば、JR横浜駅の改札に入ると、すぐ出発時刻を知らせる掲示板を見る。
すると、湘南新宿ライン横須賀線東海道線のうち、一番早いどれかに乗ればいいのだ。
どういうわけか、ここにきて、また高層ビルが建ちはじめている。
都心回帰、都心集積に呼応しているのだろうか。
(2007年3月記)