桜木町駅東口みなとみらい(横浜銀行本店)

横浜銀行本店

ランドマークタワーの大通りを挟んで南西側に横浜銀行本店がある。
この高層ビルもバブルの終わり頃の竣工だ。
そして、みなとみらいの初期の高層ビルである。
ビルのデザインがとても凝っていて、まさにバブルの頃の勢いを示している。
高度成長期以降の横浜の地盤沈下の鬱憤を晴らすかのようだ。
この時期、桜木町駅の東側にはぼこぼこと高層ビルが建つ。
建ったと思ったらバブル崩壊である。こんなはずではなかった、というところか。
だが、横浜市自体が着実に拡大しているので、結局は無駄にはならなかったのかな。
みなとみいらいの西側には、JR根岸線京浜東北線)の高架と高速道路が南北に伸びていている。
そして、その向こう側は市街地となる。まるで人工的な再開発地と昔ながらの街並みとの境界線のようだ。
ちょっと前までは、その鉄道の高架を東急東横線も通っていたのだが、みなとみらい線に乗り入れてしまったので今は廃墟になっている。
廃墟になる前からだったと思うが、この高架、橋脚ではなく延々と伸びるコンクリートの壁になっているのだ。
その延々と細長いコンクリートの壁にはずらりと絵が描いてある。
一枚一枚立ち止まって見る、というほどではないんだろうけど。
それよりも壁が延々と続いていて、反対側には行けなくて困るのだが。
それはそれとして、この1キロメートルはあろうかという絵巻物みたいな細長い絵。
朽ち果てた廃墟のようなコンクリートの穂長い壁に描かれていること自体がすでにアートのようだ。
さらに、その背景となっているのが、人工的で未来的なみなとみらいの再開発地、というのは本当に不思議な光景だ。
(2007年3月記)