みなとみらい線元町中華街駅(プライマリーナ山下公園グレーシアタワ

プライマリーナ山下公園グレーシアタワ

本町通りを西側、みなとみらい方向へ少し歩く。
本町通りの北側、山下公園側にプライマリーナ山下公園グレーシアタワーがある。
林立する高層住宅の中では古い方であるが、それでも数年前の竣工である。
バブルが崩壊し、失われた10年を経て、格差社会が到来すると、このような高層リゾートマンションが建つのであろうか。
山の手に近い下町はどこでも状況は同じである。
つまり、格差社会というのは、山の手と下町の格差ということではないのだろう。
下町には、テーマパークができ、ミュージアムができ、公園ができて観光客が訪れる。
そして、やがて高層住宅が建ち、人工の山の手ができるのだ。
それが格差社会、ということかもしれない。
南側は中華街が広がっているので、なんとなく、中華っぽい街並みの雰囲気なのだが、北側は、山下公園と横浜港なので、港の街、という雰囲気もある。
なんとも、統一感がなくごった煮的だが、そこがまた楽しいのかもしれない。
また、南側は、横浜屈指の山の手、山手町があり、なんとなく高級感も漂っている。
歩いているだけで、その高級感、山の手の雰囲気がまとわりつき、勘違いした感覚に陥ってしまう。
しかし、本来、低地にあるべき下町の雰囲気はもはやどこにも存在しない。
最初からなかったのかどうだかわからないけど。
横浜は全体的には、この山下町のようになっていくのだろうか。
東京都心部に隣接する都市としては、それは宿命なのかもしれない。
ただ、どこかに無理があるような気もする。
(2007年3月記)