みなとみらい線日本大通り駅(シティタワー横濱)

シティタワー横濱

本町通りをさらに西へ歩き、大桟橋通りを南西へ。横浜球場の方へ歩く。
行政機関、施設などがある場所だが、そんな場所にも、高層住宅、シティタワー横濱がある。
ごく最近、竣工したばかりである。
この高層住宅だけちょっと離れているが、やはり横浜中華街の北側に林立する高層マンション群の一つであろう。そこから溢れ出した感じだ。
ただ、他にもひょっとしたら本町通り沿いに一棟ぐらい建つかもしれないが、もうこれ以上は高層住宅は建たないと思われる。
これ以上建てば、そもそもリゾート地としての環境が維持できないからだろうか。
横浜は、開港してから数年後に大火に見舞われている。その反省からか、火除け地として幅広な道路を整備する。(近代的道路の第1号であるらしい)
その道路が今の日本大通りである。
その大火で外国人向けの遊郭も焼けてしまったが、やはり、その跡地に火除け地として横浜公園ができる。
山手公園が西洋式公園1号だが、外国人専用に近かったので、事実上の日本における西洋式公園の第1号であるらしい。(なお遊郭の方は今の伊勢佐木町に移っており、その後、繁華街、歓楽街へと発展していく)
後に、関東大震災の時には、多くの住民の避難所になっている。先見の明があったわけだ。
そして、横浜公園には、横浜球場がある。横浜ベイスターズが優勝したのはいつだったけ。大魔神社があったのはいつだったっけ。
いつの間にか、過去の思い出になってしまったなあ。
それからぼこぼことまわりには高層マンションが建つ。リゾート地になってしまったのだ。
いつも賑やかな横浜の街中をすり抜けながら関内を目指す。横浜球場を脇に見ながら大通りに出て西へ。もう帰らなければいけない。
偶然に港ができて、そして横浜という街ができた。その横浜の街が現在に至っているのだ。
歩きながら、その儚さに心がいっぱいになってしまう。
(2007年3月記)