京浜東北線新子安駅北口(オルト横浜ビュータワー)

オルト横浜ビュータワー

新子安駅北口の高層住宅ビル群の西側にはオルト横浜ビュータワーがある。
遠くから目立つといっても、この高層住宅がやたらと巨大だから目立つのだが。
子安、という地名は、鶴見駅近くの東福寺の子安観音が由来であるらしい。
もっとも、なぜ子安観音がこの場所にあるのかわからないが。
一体は、多摩丘陵から港北地域へと伸びてきた台地が海までせり出した場所になっている。
だから、昔から住むには環境はよかったのかもしれない。
鶴見にある鶴見神社は、もとは杉山神社という名前で、相当歴史のある古社である。
古代においては、一帯の中心であっただろう。
新子安は、その子安観音(鶴見)とは、かなり離れている。
ただ、このせりだした台地を子安台とするなら、その子安台の南端部にあるので、新子安でもいいのかもしれない。
現在の行政区だと、新子安神奈川区、子安観音(鶴見)は鶴見区だが、古代においては、この台地一帯は、武蔵国橘樹郡となっていた。
そのことを考えると、新子安の地名は妥当なんだろうけど、江戸時代以降だと、さっぱりわからないだろう。
もっとも、多摩丘陵の山の手といえば、田園都市から港北、日吉、綱島に大倉山。鶴見の西側に菊名、と続けば、新子安も入ってくる。
実際、駅の北口に立ってみると、なんとなく山の手のような感じだ。鶴見の西側と似ているのだ。
また、山の手のへりにあたる場所、辺縁部の下町には高層住宅が建ったりするが、やはり新子安にもオルト横浜という高層住宅群が建った、というわけだ。
つまり、行政区は変わっても、山の手は山の手なのだ。
(2007年4月記)