京浜東北線東神奈川駅東口(ザ・ステーションタワー東神奈川)

ザ・ステーションタワー東神奈川

東神奈川駅東口、かなっくシティの南側にはザ・ステーションタワー東神奈川がある。
リーデンスフォート横浜とともにかなっくシティを形成している。真ん中はペデストリアンデッキになっているので、それぞれが直結し、また京浜急行仲木戸駅、JRの東神奈川駅とも直結している。
そういえば首都高横羽線の出入り口も近かったはずだ。
首都高横羽線と港北方面、みなとみらい方面へ出られてもいいような感じなのだが。
道路に関しても、横浜の玄関口になれる潜在力を持っている、ということになる。
壮大な未来図が思い浮かんでしまうけど。
もっとも、まだそこまで再開発が進んでいないし、そもそも、そこまで再開発を行うとも思えない。
結局は、バブル崩壊後、失われた10年以降にあちこちに出現している駅前の高層住宅の一つでしかなく、それで終わってしまうような気がするなあ。
東神奈川駅はもともと八王子方面から延びてきた横浜線の接着駅として設置されたらしい。
横浜線が伸びてきたのは、生糸を近代日本の最初の貿易港、横浜へ運び込むためだ。そして、横浜からその生糸は輸出されていった。
実際、南にある東高島貨物駅(再開発地コットンハーバーの近くだが)まで線路は伸びていて、現在もその痕跡が残っているところがあるらしい。
だから、生糸の輸出が行われていた頃は、まさに横浜の玄関口として賑わっていたわけだ。
時代の流れとともに、忘れ去られ、寂れ果てて今に至っている。
今さらまた玄関口といわれても、というところだろうか。
横浜港の栄華の夢の跡とともに東神奈川は今も眠っているのかもしれない。
(2007年4月記)