南武線鹿島田駅西口(新川崎三井ビルW棟、E棟)

新川崎三井ビルW棟、E棟

向河原駅南武線に乗る。
鹿島田駅で降りる。
一応、新川崎、ということになっているのだが、駅名は鹿島田となっている。
西側に200メートルぐらい歩くと横須賀線新川崎駅がある。
離れているということもあるが、もともと接続駅にはなれないような雰囲気だ。
この新川崎駅と鹿島田駅の間、すなわち鹿島田駅の西口に新川崎三井ビルW棟、E棟のツイン高層ビルがある。
遠くからでもよく目立つ巨大なビルである。
竣工はまさにバブルの頃だ。
もともと一帯は、昭和に入ってから広大な新鶴見操車場が設置され、都心部における鉄道の物流を担っていた。
また工場なども多い。ちなみに新川崎三井ビルは日立製作所の工場跡地に建っている。
高度成長期が終わり、安定期に入って、その役割を終える。そして、バブルの頃に再開発が始まるのだ。
川崎とはかなり離れているのに、新川崎地区、という名前にその再開発の意味があったのかもしれない。
新川崎駅は、東海道線から横須賀線が分離したので、川崎駅とは別の川崎駅として新川崎になったらしい。なんか意味がわからないのだが。
この新川崎駅の開設も、高度成長期が終わり、安定期に入ったということで、貨物線を旅客化したことによる。
それはそれとしても、やはり本来は、地名から新鹿島田駅の方がよかったように思うのだが。
ということで、鳴り物入りでバブルの再開発が始動したのだが、同じようなケースの大宮操車場がさいたま新都心になったのに、この新しい川崎はバブルの崩壊とともに頓挫してしまう。
武蔵小杉にはなれなかったのだ。
(2007年4月記)