北品川三丁目京浜急行新馬場駅西口(北品川三丁目計画)

北品川三丁目計画

大崎駅東口に出て山手通りを歩く。
北側は、再開発のビルが並んでいるが、南側は工場地帯のままである。
ちょっと近道をしたくて南側の路地みたいなところに入り込む。
工場の敷地内に迷い込んでしまったのかと思った。どこかで行き止まりで結局、引き返さなければならないはめになることを覚悟しながら進んでいくと、ひょっこりと先ほどの山手通りに出ることができた。
都心の山手線内側になんでこんな場所があるのだろうか。
山手線をくぐり、東海道線をくぐって、目黒川に沿ってさらに東へ。
寺や学校があったりして、一転して緑が多くなる。
そんな中、山手通りの南側に北品川三丁目計画の工事現場がある。
すぐ近くには沢庵和尚で名高い東海禅寺がある。
一帯は、目黒川の北側から御殿山の南側までは、もとは東海禅寺だったらしい。
さらに東海禅寺の北側には、小高い丘の上に品川神社がある。
そして、東側、京浜急行新馬場駅の東側には、掛け値なしに古い荏原神社がある。
太古の昔から目黒川の河口には、品川湊があり、おそらく、そのために荏原神社もあるのだろう。
一応、北品川三丁目計画も目黒川沿いの高層ビルなのだろうが、周り中が、このように歴史遺産に囲まれているような感じだ。
この歴史の深さを思うと、この緑の多さも納得できる。
山手通りをさらに東へ。すぐに第一京浜との交差点と京浜急行新馬場駅がある。
その先は、江戸時代の品川宿が栄えた場所だ。
もちろん、今の品川はずっと北にあり、江戸時代の賑わいは、もうどこにも残っていないけど。
だが、この静かさがあるからこそ、歴史の情緒を味わえるのかもしれない。
こういうところに住むのもいいかもしれないなあ、と思いつつ第一京浜を南へ。
目黒川を渡る。
(2007年5月記)