小田急線伊勢原駅北口(東海大学医学部付属病院)

東海大学医学部付属病院

中央線から武蔵野線へ。府中本町で南武線。登戸で小田急線に乗り換える。
新百合ヶ丘のある多摩丘陵を過ぎ、町田、相模大野を過ぎ、海老名、厚木を過ぎる。
伊勢原駅で降りる。
目の前に、のどかで牧歌的な農村地帯がどこまでも広がる。
そんな中、東海大学医学部付属病院がある。
まわりには何もないので、遠くからでもよく見える。
なんかまるで、チベット仏教ポタラ宮を思わせる。
なんでこんなところに、こんな巨大な建造物があるのだろうかと、不思議に思うよりも先にただ呆然と見とれてしまうなあ。
近くに小田急線もあるし、246号線もあるし、東名高速道路からは小田原厚木道路が伸びているし、ということで交通の便がいいので、建ててしまったのだろう。
高度成長期の終わりごろにこの辺鄙な農村地帯に東海大学の病院ができたらしい。
その後、最近になって、この巨大な病棟が完成している。
都心集積化の時代になって、郊外の大学のキャンパスに高層のキャンパス棟が建つのと同じ流れだろうか。
もっともキャンパスはたいてい敷地も広いので、そこに巨大な建造物があっても納得できてしまうのだが、東海大学医学部付属病院の場合、いきなり、まったくまわりの環境とはそぐわないほどに巨大なのだが、忽然と建っているのだ。
何百年もしたら、巨大な遺跡建造物として、果樹園の向こうにたたずむ歴史遺産として、伊勢原の土地に溶け込んでいるのかもしれない。
その前にすでに東名高速道路からや小田急線からは目印の一つにはなっていることだろう。
(2007年5月記)