小田急線本厚木駅北口(リヴァージュ21)

リヴァージュ21

だんだん本厚木駅に近付くと住宅も増えてきてほっとする。
特に駅南口からまっすぐ南へ伸びている道はいい感じだ。
静かな住宅地、という雰囲気なのだ。
北口に出ると繁華街が広がる。南口とは対照的だ。
駅前はごく新しいお店や商業ビルが並んで賑やかだが、もっと北へ歩いて行くと、昔ながらの店が軒を連ねている。
江戸時代のころ、大山街道の厚木宿があったのだが、現在の本厚木駅から北東側になる。町名が、厚木町と呼ばれるところだ。その場所には、厚木神社もある。
例に漏れず、やはり昔の厚木の町からははずれたところに現在の厚木の街はあるようだ。
厚木の街の北側を東西に伸びる通りに出て東へ。
相模川に架かる橋のたもとにリヴァージュ21がある。
この高層住宅もバブル崩壊の頃に建っている。
交通の要衝、ということでバブルの頃に注目を集めたのかもしれない。
といっても駅の北口に比べれば、現在、こちらはずいぶんと静かな感じがする。
いつしか街外れになり、さびれ、バブルの頃に再開発された、ということかな。
しかし、バブルも崩壊し、結局、夢の跡だ。
賑やかなのは駅北口だけ。
どこも似たようなおしゃれなお店が並んでいる。ショッピングモールかショッピングセンターみたいだ。
江戸時代の厚木宿があったあたりも、歴史テーマパーク、街の中のミュージアム、という形でしか生き残れないだろうなあ。
もっとも、歴史テーマパークがあるからこそ、似たようなショッピングセンターだらけ、という中にあって街の個性が残るのだろうけど。
(2007年5月記)