京葉線新浦安駅北口(浦安ブライトンホテル)

浦安ブライトンホテル

東西線高田馬場へ。山手線に乗換え、新宿駅で中央線へ。
東京駅で京葉線に乗る。京葉線に乗るなんて、かなりひさしぶりだ。
ディズニーランドを過ぎるともう新浦安駅である。
北口に出ると目の前に浦安ブライトンホテルがある。
まさにバブルの頃の建物だ。懐かしくなるなあ。
江東区の先、江戸川区のもっと先の千葉県の埋立地
そんな場所に、洗練された高層ホテルが登場した。
なんでこんな場所に、と今なら不思議に思うのだろうが、バブルの頃は、日本はなんて豊かになったんだろうと、単純に嬉しかった記憶があるのだが。
そして、これから、さらに日本は豊かになっていくと、当たり前のように思っていたなあ。
昔、東西線浦安駅から京葉線新浦安駅まで歩いたことがあった。
えらく遠かったのだが、歩いている途中にところどころ、寂れたラーメン屋とかがあったりする。
客もいるはずがないのに、と不思議に思っていたのだが。
埋立地の造成のおかげで、お金を手に入れて、どうしていいかわからず、結局、ラーメン屋を開いて、調理人を雇って、でもお客もいないので、ほとんどの飲食店は寂れてしまうのだ。
そんな、どこかおとぎ話めいた説明を聞いて、なるほどそうかもしれないと、納得してしまったりもした。
そんな風な寂れてはいるが、のんびりした街中を歩いて行くと、真新しくきらきらと光を反射して輝いていた浦安市市役所の庁舎が現れる。
そして、さらに歩いて行くと、最近完成したような団地棟が並び、そして最後に洗練された高層ホテルに辿り着くのだ。
頭の中ではまだ、お金の使い道がなくてラーメン屋を作ってしまった、という話がぐるぐると駆け巡っていた。
バブルの頃の懐かしい思い出だ。
(2007年5月記)