京浜急行逸見駅東口(ウェルシティ横須賀)

ウェルシティ横須賀

高田馬場から山手線で品川へ。
京浜急行に乗り、一気に横須賀の手前の逸見駅へ。
南北を山で挟まれた谷地になっている。
そして東側に出るとそのまま海に向かって一直線に眺望が広がっている、という寸法なのだ。
港町にあるような、ひなびた古い、いい感じの商店街のある、ゆるい坂道をだらだらと下っていく。
まだ昼過ぎなのに、魚屋の店頭では、魚の切り身を炙りだしている。
魚の焼けるいい匂いがたちこめ、思わず立ち止まりそうになるが、焼いた魚の切り身を買っても、近くに住んでいるわけではないので、ちょっと持て余してしまう、と思って、先へ歩いていく。
やがて、南北に伸びている16号線にぶつかるが、その先にウェルシティ横須賀がある。
海があり山があり、そして何よりも自然がある。
さらに、のんびりした港町の生活環境も魅力的だ。
また、さらに、すぐ隣には賑やかな横須賀の街がある。加えて、横浜の街もそう遠くはない。
最後の極め付きは、都心部からも通勤圏に入るかもしれない、ということだ。
つまり、ただのリゾートマンションだけではなく、通勤圏なので郊外のマンションでもありうるのだ。
この高層住宅は、失われた10年の終わりごろに竣工している。
格差社会の産物というわけだろうか。
こんなところで、このような高層住宅に暮らしていたら人生観が変わってしまうだろうなあ。
海が近いからだろうか、緑の芝生が鮮やかで、太陽の光を反射していて目を向けられないぐらいだ。
また、ひなびた商店街のある坂道を今度はのろのろと登っていく。
さっきの、焼いている魚の切り身は、もう目に入らなくなっている。
逸見駅へ。一見すると山間部にあるような駅だが、都心へ直結する京浜急行はすぐに来る。やはり便利な場所なんだなあ。
(2007年6月記)