みなとみらい線みなとみらい駅(ミッドスクエア ザ・タワーレジデン

ミッドスクエア ザ・タワーレジデンス

北側に広がる展示ホールに沿って、北へ歩く。
もうここまでは、観光客はほとんど来ない。人影も見えず寂しいかぎりだ。
ただ、南の方から遠く離れて賑やかな声がわずかに響いてくる。
少し歩いてから交差点を西へ。いちょう通り、という大通りだ。
やがて、みなとみらい線みなとみらい駅につく。
みなとみらいの中心にあるはずなのに、なんだか、街外れ、という感じだ。
まわりを見渡しても、荒野のように更地が広がるばかりだからだ。
みなとみらい駅の北側、交差点の北西側にみなとみらいミッドスクエア ザ・タワーレジデンスがある。
新しくできた高層住宅だ。高さはそれほどでもないけど、幅があるので、巨大な建築物となっている。
バブルの頃の大規模な再開発地の変容の最終形態だろうか。
未来型の都市からアーバンリゾート地、そして、高層住宅地、である。
今や高層住宅は、ミッドスクエア ザ・タワーレジデンスばかりではない。
このビルの東側には、次々と高層住宅が建っている。遠くからみなとみらいを見ると、おそらく、高層住宅団地みたいに見えるかもしれない。
それほど、最近は、高層住宅が多く建っているのだ。
こうして、埋め立て再開発地は、アーバンリゾート地になり、そして、高層住宅が建ち並んで、人工の山の手になるのだ。
こんなはずではないのか、やっぱり、なのか。たぶん、両方なのだろうが。
そして、さらに、最近は都心集積化の波に乗って、更地だらけだった場所にも、高層ビルが建とうとしている。
全部、完成したら、もう、ネタが尽きて、衰退するのだろうか。
わからないのだが、たぶん、完成するよりも前に勢いがなくなって、やっぱり、完成しないでそのままになるような気がするが。
(2007年6月記)