北総線千葉ニュータウン中央駅北口(三井住友海上千葉ニュータウン本

三井住友海上千葉ニュータウン本社ビル

高田馬場から東西線に乗換え、九段下で都営新宿線へ。
さらに、東日本橋で都営浅草線に乗り換える。
本数は少ないが、北総線の直通があるので便利だ。
京成高砂北総線になり、寅さんで有名な柴又帝釈天の南を通り、江戸川を渡る。
江戸川の向こうはもう千葉県だ。
突然、畑だらけになってしまう。千葉県になったから畑になった、というより、たぶん、外郭環状道路が南北に伸びてくるので、開発が制限されているのではないかと思うのだが。
東武野田線と接続する新鎌ヶ谷駅を過ぎると、いよいよ千葉ニュータウンに入る。
といっても、団地棟がびっしりと並んでいる、という風景ではない。
北総線が掘割の中を通っていることもあるのだが、林や原野の中のあちこちに団地棟の集合体が点在しているようにしか見えない。
林を抜け、小川を幾つか越えていくと、千葉ニュータウン中央駅へようやく到着する。
駅北口の広場に出てみると、暴風雨の真っ只中。電車に乗っていたときから、もうかなり激しい風雨だったのだが。
この日は、台風が来ていたのだ。台風を避けて、千葉ニュータウンに来てみたのだが、この暴風雨を見ると、どうやら失敗だったようだ。
これなら、もっと北側、それこそ、北関東、例えば前橋とかにすればよかった。
だが、もうはるばると来てしまったので、とにかくこの風雨の中、高層ビルを巡らなければならない。
しかし、なんでまた、こんな辺境にニュータウンどころか、高層ビルまで建ててしまったのだろう。
バブルのなせるわざ、ということなんだろうけど。
千葉ニュータウン中央駅の北口に出てそのまま北へ。かなり北へ歩かないと団地棟には辿り着かない。
たぶん、居住地区と駅の間には、商業施設などが建つはずだったのだろうが、ほとんど更地のままだ。おかげで風雨を避けることができない。
団地棟の東側に三井住友海上千葉ニュータウン本社ビルがある。
広大できれいな芝地の中に高層の業務ビルが点在する。
ほとんどSFの世界だ。いや、ユートピアというべきかな。
さっそく、デジタルカメラで建物を撮っていると、風雨のためにデジタルカメラはあえなく壊れてしまった。
建物は残っても、ユートピアバブル崩壊とともになくなってしまう、そんなことが頭をよぎったけど。
そして、暴風雨な中、何事もなかったように高層ビルは建ちつづけている。
(2007年7月記)