都営新宿線本八幡駅(本八幡キャピタルタワー)

本八幡キャピタルタワー

高田馬場駅から東西線に乗り、九段下駅で都営新宿線に乗り換える。
そのまま終点まで行くと本八幡駅に辿り着く。
千葉県なのだが、都営地下鉄の終点がある、というのは少し不思議だが。
都営新宿線の駅は、総武線の駅と北側に少し離れている京成線の駅の間にあって、どっちにもいけるようだ。
といって、この便利さがどう活用されているのかわからない。
地上に出ると、都営新宿線の地下ホームに沿うようにして、高層住宅が並んでいる。
北側が、本八幡キャピタルタワーである。
失われた10年が終わって、駅前に高層住宅が建ち始めた頃の竣工だ。
本八幡キャピタルタワーもその一つなのだろう。
都営新宿線が、本八幡まで延伸したのは、失われた10年の前のバブルの頃だ。
さらに、北へ延伸して、千葉ニュータウンまで伸び、そして、北総線に合流して、成田空港まで伸びる、はずだったような記憶があるのだが。
このバブルな計画は、やはりバブルが崩壊して消えてしまったようだ。
そして、かわりにニョキニョキと駅前に高層住宅が建っていく。
それらの高層住宅が建つことにより、あたかも、総武線本八幡駅とちょっと離れていて関係なかった京成八幡駅が、最初から計画されていたかのように、手品のように結ばれるのだ。
コンパクトで機能的な未来都市がこうしてできあがる。
つまり、今では、最初から、新宿駅への始発駅を設置したみたいになっているのだ。
静かな住宅街と未来的な高層住宅。
都心へは、ゆったりと座って出掛けられる、というわけかな。
(2007年9月記)