山手線東京駅西口(新丸の内ビル)

山手線東京駅西口(新丸の内ビル)

新橋駅に戻り、山手線に乗る。東京駅で降りる。
西口へ。
まさに正面に門柱のように建っている丸の内ビルと新丸の内ビルがある。
新丸の内ビルの方は、ごく最近、竣工している。
このようにして、どんどんと低層のオフィスビルは、高層のオフィスビルへと建て変わっていく。
どこまで建て変われば、終了するのか、よくわからないのだが。
ところで、高層ビルが増えてくると、やはりペデストリアンデッキがあってもいいかな、と思ってしまう。
大通りを信号で渡るよりも、空中に架かる回廊を歩いた方が、気分もいいに違いない。
だけど、たぶん、地下街が四通八達しているので、ペデストリアンデッキができることはないだろう。
また、それに東京駅自体が橋上駅舎ではないし、景観も悪くなるし。
それなら、東京駅西口に限って、地下街を車道にし、そして、地下街の店舗を地上に移し、さらに、地上の道路は、幅広な歩道にしたら、いいかもしれない。
駐車場も地下にあるわけだから、クルマにとっても便利になる。
植樹を多くすれば、ビルの谷間、というよりも、森の中、という雰囲気がするだろう。
あるいは、森の中にビルが建っているように見える。
街歩きも楽しくなるに違いない。
オフィスビルで働く場合でも、少しは癒されるかもしれない。
ちょっと考え方がユートピアすぎるだろうか。
別の考えがよぎる。
このまま新規にビルが建ち続け、結局、最後まで完成したら、もうネタ切れとなってしまう。
ネタが切れれば、もう用済みになり、忘れ去られ、ついには廃墟になり、遺跡になってしまうのだ。
そして、ちょっと時間が経って、その遺跡を解体して、また何かを建てはじめる。
ひょっとしたら、そんなところかもしれない。
(2007年9月記)