銀座線日本橋駅(日本橋三井タワー)

日本橋三井タワー

東京駅の西口に戻り、山手線に沿って、大通りを北へ歩く。
永代通りに出て、東へ進む。JRの線路をくぐり、さらに東へ。
日本橋交差点を北へ曲る。
少し歩くと、有名な日本橋である。
またさらに北へ歩く。
通りの西側に三越百貨店があって、その北側に日本橋三井タワーがある。
竣工したのは、数年前、最近のことだ。
まわりは、創業が江戸時代ぐらいの老舗ばかり、敷居の高そうな雰囲気。
また、三越百貨店や日本銀行もあったりする。
格式の高さと歴史の重さをも感じさせられる。
江戸の街テーマパークや明治近代化テーマパークにでもなりそうだが、現代でも機能してるので、テーマパーク、というわけでもない。
一度、興味本位で西側の日本銀行の南にある貨幣博物館というのを覗いたことがある。
まわりの建物自体がすでに博物館みたいなものなので、普通の博物館とは違うように思えた。
展示品は、普通なんだろうけど、なんだか、金持ちに持っている金を自慢されているような感じ。
こんな場所には、長居は無用だな。
はっきりしているのは、日本橋三井タワーが建っていなければ、こんなところへ来ることはない、ということだ。
早々に退散しよう。
もときた方へ。南へ歩いていく。
こちらには、江戸の街の中心、日本橋がある。
しかし、宙には首都高速道路都心環状線の高架が架かっている。
高度成長時代の初めに完成し、日本の経済成長を支えてきた高速道路だ。
この宙をうねるように伸びる首都高の高架が作り出す奇観は、SF映画などにも登場している。
もっとも、その未来的な景観も時代に取り残され、未来へは行けず、そのまま古びてしまった。
すっかりレトロになってしまった昭和の遺跡。
だが、この高速道路の高架をくぐると、やっと人心地がつくのだ。
(2007年9月記)