総武線錦糸町駅南口(ツインタワーすみとし)

ツインタワーすみとし

東西線飯田橋総武線に乗り換える。
世の中は、年の瀬、師走だ。
この時期、城東の下町の空気は活気に溢れている。
あの雰囲気は、とても好きだなあ。
ということで城東下町の中心地、錦糸町駅で下車。
南口へ出る。
駅前広場の縁に沿って南へ。
なんだか威勢のいい魚屋と演歌の専門レコード屋があったりする。
北口には、ビルが建ち並んだり、四ツ目通りには、地下鉄半蔵門線が伸びてきたりして、外観はかなり変わったけど、雰囲気はそれほど変わっていないようだな。
でも、いつまでこのような雰囲気が残っているのだろうか。
雑踏に押されるようにして、国道14号線を渡る。
国道14号線の南側は、いまだに怪しげな空気が漂っていて、ちょっと懐かしい感じがする。
さらに東西に伸びる高速道路の高架をくぐり南へ。
街中にツインタワーすみとしがある。
住吉館、毛利館からなるツインの高層住宅だ。
バブルが崩壊してしまったが、まだ、バブルの余韻に引きずられるように再開発が行われていた頃に竣工している。
また、錦糸町では、最初の高層ビルでもある。
この少し後に錦糸町駅北口の再開発が完成するのだが、その頃には、もう完全にバブルは崩壊していた。
ということで、ものすごいバッシングの嵐だったように記憶しているが。
失われた10年が去り、都心集積化となる。
すると今度は、城東の中心、ということで、また高層ビルが建ちはじめるのだ。
世の流れとは、うつろいやすいものだ。
そんな中にあって、駅前の威勢のいい魚屋と演歌の専門レコード屋がまだある、というのは、ほっとした気持ちにさせてくれる。
変わらない、ということはいいことだ、と実感してしまう、ということは、逆に変化が激しい、ということだろうか。
(2007年12月記)