茨城県神栖市(鹿島セントラルビル)

鹿島セントラルビル

高田馬場から東西線。大手町で降りる。
地下道を歩いて行くとすぐに東京駅に出る。
東京駅の東口へ。
今回は、鉄道の最寄り駅がない場所に行かなければならない。
だから、高速バスで行くことにする。
東京駅構内にある電車の切符の自動販売機と同じような自動販売機で高速バスの搭乗券は簡単に買えた。
しかも、すでに待機しているバスにすぐに乗れる。
行き先は、鹿島。利根川よりも霞ヶ浦よりもさらに向こう側だ。
高速バスは、首都高に入り、さらに東関東自動車に入って、一路、茨城方面に向かって疾走する。
高速道路は防音壁に囲われているので、風景が楽しめない。寝てしまいそうになるが、そのままだと鹿島サッカースタジアムまで行ってしまいそうなので、起きていることにする。
利根川を渡ると、眼前には、雄大な水郷の大地が途方もない大きさで広がっている。
本当に息を呑むような光景だ。
地名は、神栖。神が栖(す)む、場所なのだろうか。
バスは東関東自動車道から水郷有料道路へ。東へと向きを変える。
何も遮るものがない平野なので、かなたに目指す高層ビルがポツンと見える。
遠くに見えるので、なかなか辿り着かないような気もする。
ちょっとした市街地に入り、東京駅から2時間ぐらいで鹿島セントラルビルに着く。
鹿島セントラルビルは、高層ホテルであると同時に高速バスのターミナルにもなっているようだ。
もっとも、このホテル、がらんとしているだけ。ホテルの周囲も回ってみたのだが誰もいない。
もう少し、地方都市的な賑やかさがあるのかと思ったら、寂しい限りだ。
鹿島セントラルビルを訪れた、ということで帰るとする。
帰りの高速バスに乗るために、バスの待合場所を探したら、鹿島セントラルビル内だった。
ここだけは、バスを待つ客が列になっている。
皆、どんな用事でこれから東京に向かうのだろうか。
そんなことよりも、束の間、賑やかになって、ほっとしてしまった。
(2007年12月記)