山手線東京駅西口(丸の内一丁目地区建替計画工事現場)

丸の内一丁目地区建替計画工事現場

日比谷通りを北へと歩いていく。
西側には和田倉濠。
その和田倉濠が直角に西側に折れ曲がったところ、和田倉濠の北側にビル群があり、さらに北側へと広がっている。
また、北へ歩いていく。
永代通りとの交差点、大手町交差点がある。
その交差点の南西側に丸の内一丁目地区建替計画の工事現場。
以前、訪れたときには、この一画には、パレスホテルと高層ビルとして、AIGビル、そしてJFEビルがあったのだが。
今、再び、訪れてみると、それらの建物のうち、JFEビルが跡形もなくなくなっている(在りし日のJFEビルはこちら)。
このJFEビルの跡地が丸の内一丁目地区建替計画の工事現場となっているのだ。
最近になってからだが、このように、高層ビルを解体してさらに大きな高層ビルを建てる、なんてことは当たり前になってしまったなあ。
都心への集積化もここまできたか、という感じがする。
なくなってしまったJFEビルについてだが、このビルの竣工は、さっきの郵船ビル新館よりもやや早いが、やはり、高度成長期の終わり頃だろうか。
経済大国を目指して一心に突き進んできたが、ようやく、その目的が達成されつつあり、ひと安心、といった時期。
そういった時期に建てられた高層ビルが、あっけなく解体されてしまったのだ。
なにかその安定した時期を否定されてしまったような寂しさを感じてしまうのは気のせいなのかな。
時代の流れなので仕方ないのだろう。
大手町の北側でも高層ビルの工事が行われている。
こうして、元のビルもどんどん建て換わっていくのだろうか。
だが、何を目指しているかわからなくなる。
わからなくなって、過ぎ去った頃を振り返っても、もうそこには何も残っていない。
だから、過ぎ去った時は懐かしい夢になってしまうのかな。
(2007年12月記)